パリ、ピガール広場 Les Derniers Parisiens

パリはとても美しい街です。

エッフェル塔、セーヌ川、シャンゼリゼ大通り、凱旋門、ルーヴル美術館、ノートルダム寺院、ヴァンドーム広場―
キラキラしていて、華やかで、おしゃれなパリジェンヌたちで溢れていて・・・

10代のころ、そんなイメージを抱いていました。

初めてパリに行ったときからもう20年以上経つけれど、
今でもエッフェル塔も凱旋門もとんでもなく感動するけど、
実際のパリは、ガイドブックには載っていない、えげつないものだった。

2016年の東京国際映画祭で初めて「パリ、ピガール広場」を観たとき、当時感じたギャップを思い出しました。

今年のMyFFFで映画監督審査員賞受賞。

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煌びやかなパリを想像していたら…もしかしたら落胆するかもしれないけど
移民、貧困、経済格差といったさまざまな問題を描いた、リアルなパリ。

舞台は邦題のとおりパリのピガール広場、日本でしいて例えるならば大遊戯場歌舞伎町。
風営法が厳しくなっているので歌舞伎町は昔より歓楽街的なムードはなくなってきているけど
こないだ行ったピガールはピンクなお店がまだまだ相変わらず元気で、安心したー。

移民問題、ということでエリック・トレダノ&オリヴィエ・ナカシュの『最強のふたり』や『サンバ』と比較されているようですが…
笑いの要素を一切排除して、フランスに深く根深く蔓延る移民問題をより現実的に描いています。

全体的にそこまで大きな波がなく、平坦。
ストーリーは単調で、画像は暗い。雰囲気も暗い。どんより。
パリを歩いているときに出会う、現実。
人におすすめはしづらいけども、観てよかったと思います。

うーん、感想が書きづらい作品だ。。

監督はモハメド・ブロクバ&エクエ・ラビティ(アメ&エクエ)。
ピガール広場を中心に活動するラップグループ「La Rumeur」のメンバーということで、パッと見の“輩”感がすごい。

写真は2016年のTIFFより。
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矢田部さんとレダ・カテブに挟まれた二人が監督。
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レダさんはさすが素晴らしかったけど、「ヒポクラテスの子供達」が最高だったなあ

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そういえばこのときは、深夜0時を回ってのサイン会でした…!
終電ぎりぎり!

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